高橋 杏村 たかはし きょうそん
   

春景山水図
107.1p×29.5p

文化元年(1804)生〜慶応4年5月4日(1868年6月23日)歿
制作年 丁巳とは安政4年(1857) 54歳
慶応4年9月8日より明治に改元したが、「慶応4年をもって明治元年とする」としているため旧暦1月1日に遡って適用され、「慶応4年5月4日」は正しくは「明治元年5月4日」と表記される
 江戸時代後期の画家。岐阜県大垣市神戸町生まれ。名は九鴻。字は景羽。通称は友吉・惣右衛門。別号に爪雪・鉄鼎・塵遠草堂。
 京都に出て中林竹洞に南宋画を学び、山水画を能くする。また書を頼山陽に学び、詩を能くし、梁川星巌、小原鉄心らと親交を結んだ。後、私塾を開いて漢籍を多くの人に教授した。
 孫に日本の五大生糸輸出業者で富岡製糸場を中心とした製糸工場を各地に持ち、三井銀行取締役・横浜興信銀行(現在の横浜銀行)初代頭取・日本郵船取締役・満鉄監事などを歴任した原三溪がいる。原三溪は実業家であるとともに茶人で、日本庭園の三溪園を作ったことでも知られている。
 「丁巳春晩杏村老漁」の下に、白文の「九鴻之印」、朱文の「景羽」の落款印が押されている。

推奨サイト
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